キュービクル交換
霜が降りるほど寒い時期となりました。
もう少しすると、柚湯に入り体を温めホッとするのもつかの間、鈴の音のリズムに乗って、最後の追い込みとヒイヒイ現場を飛び交い寒いはずなのに汗をかいてしまうそんな季節になります。
埼玉県 さいたま市 長谷川電気です。
今回は、初心に戻り高圧電気でメインの設備
について書きたいと思います。
【キュービクル】とは、事業所で使用する電力が、電気容量50kw以上の場合、電力から送り込まれる6,600Vの電気を、事業所施設で使える100Vや200Vの電気に変圧する機器を金属製の箱(筐体)に収めたものを言います。
※場所によっては、1室を筐体と見立てて使用する電気室の所もあります。
キュービクルを利用している事業者様は、法令により保守点検の義務がありますね。
その際に法令に定められた保守点検の結果、コンデンサやトランスなどの機器、メーターやCT・VTなどの計器、LBSやVCBなどの遮断器が
『数値が悪い』又は
『年数が経っているため交換が必要です』
とお話が出たことがあると思います。
これはみんな、キュービクル(高圧受変電設備)の中に入っている機器のお話になります。
では、どうしてそれぞれの機器で交換を勧められるのでしょうか?
答えは簡単です。
それぞれで交換した方が1回の機器代金が安いからです。
けれど、一概にそれが最善の交換と言えるのでしょうか?
いえ違います。
やはりそこは現地の状況や年数によりキュービクル(全部)を交換した方が良い場合もあります。
では、どのような時に【キュービクル】を交換した方がいいのでしょうか。
◎キュービクル躯体の錆
年数が経った古いキュービクルの場合、金属製の箱(筐体)のためどうしても錆が発生してしまいます。
中身を交換してもキュービクルの筐体が錆びてしまって穴が開いてしまったら、小動物が入ってしまいケーブルなどに接触したり雨が入り濡れてしまうなど漏電の恐れがあるため、筐体を交換しなくてはいけません。
中の機器を交換しても再度筐体を交換する場合、中の機器も新しいものになってしまうので、交換時期を見誤ると損をしてしまいます。
◎保守管理が楽になる
キュービクル内の機器 は、一般的に耐用年数(寿命)は、15年~20年 とされています。
(メーカーにより異なる場合があります)
キュービクルには色々な機器が取付けているため、複数の機器を数年で交換すると、今年はあれ・来年はこれと毎年のように交換のお話になります。
1回ですべてを交換すれば、次に交換するのは15年~20年先になるのでその間に交換代金を準備することが出来ます。
◎使用する電気容量が増える
キュービクル内にはトランスという、動力200Vや電灯100Vに変換する機器が入っています。
このトランスの容量によって使用できる電気量が変わるため、作業機械を増やすなど電気使用量を増設する場合トランスを変えます。
ただし容量が大きくなるとトランスサイズも大きくなるので、今まで入っていたからといってまたキュービクルの中に納まるとは一概に言えません。
そんな時は、キュービクルの交換が必要な場合があります。
一部ですが以上のことなどが、キュービクルを交換する目安になります。
ただし上記に書いた内容で、必ずしも交換しなくてはいけない訳ではありません。
錆が少ない場合は塗装での補強やトランスが入らない場合、そのトランスだけの筐体を増設するなど色々な方法を長谷川電気ではご用意しております。
現地を見て、お客様にとって【何が一番最善なのか】を提案し、一緒に最善の更新計画を考える そんな手助がしたい
【お客様ファースト】それが長谷川電気のモットーです。
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