PAS(気中負荷開閉器)更新・受電設備内の碍子交換【朝霞市】
新春とはいえ厳しい寒さが続く毎日で体調管理に気を付けております。
さいたま市見沼区 高圧受電設備改修をしております 長谷川電気です。
先日施工しましたPAS(気中負荷開閉器)更新工事の案内です。
高圧受電されている工場などで使用している電気設備に不備や不良があった際の事故電流を防止する為の一番重要な部分です。
更新推奨時期がメーカーにより設定されており、少しでも動作に不備があるようでしたら早々の更新を勧めます。
高圧設備の保守点検をした際に動作がしづらくなるケースは少なくありません。
電力会社との区分開閉器の位置づけにあり、万一の際はPASが動作して事故電流を事業場内だけに留めさせます。
今回のお客様は更新時期を過ぎたので交換作業をさせていただきました。
また、受電設備内の高圧絶縁値が良くないとのことで合わせてレジン碍子(分岐バー付き)交換も行いました。
受電設備内のレジン碍子はこちら
茶色の部分が碍子で絶縁体になっているのですが、埃等が付着し表層漏洩している可能性もあります。
実際に過去の施工実績でもご案内したように、高圧機器やケーブルを支持している碍子・クリートを交換するだけで絶縁抵抗が良くなるケースも多々ありました。
交換作業は電力会社による停電操作を行ってからの作業となります。
停電開始時間より早めに現地入りしPASの耐圧試験を実施。
PAS本体に色々と配線が繋がっています。こちらの状況で10350Vもの電圧が印可されています。
10分間問題なく耐圧出来るかを確認後、機器に不良が無いか絶縁測定も行います
試験を実施している最中に電力会社での停電操作が完了しましたので、早々に作業開始。既設PASを撤去
更新機器を取付。今回のPASはVTLA内蔵でしたので同等品にて更新。
(VT:PASからSOGへの電源供給 LA:避雷器)
SOGはこちら
冒頭でお話ししました碍子交換も並行して作業。
受変電設備内はとても狭く、且つ周辺機器への配慮をしながらの作業となりました。
レジン碍子は2か所設置されており、1箇所につき3個の交換となります。
必要最低限の工具のみを持ち込みとして、閉所での作業実施
無事に交換作業完了
PASの更新は早ければ2Hほどで完了するのですが、碍子交換は作業環境により同じくらいかかってしまうことも
今回は作業員が入れるスペースがあったのでスムーズに実施できました。
PAS交換完了・SOGも交換
作業は朝一から開始で昼前には完了しました。
朝早くから事業場責任者のお立合いいただき大変ありがとうございました。
各高圧機器(LBS・VCB・PAS等)には更新推奨時期が謳われています。
必ずしも交換しなければ事故につながるということではないですが、急に使えなくなると事業に支障が出ます。
計画的に実施することをお奨めします。
弊社ではさいたま市のみならず、埼玉県内の電気工事を対応させていただいております。
御相談や御見積はこちらより御連絡お待ちしております。