PCB検査【いつやる?今でしょ!】

暦の上では【向春=春が訪れるころ】とありますが、まだまだ寒さが厳しく、震えながら現場作業を行う毎日です。
埼玉県 さいたま市 長谷川電気です
今回は、以前にも書かせていただきましたが高圧変電設備(キュービクル)内にある、トランス・コンデンサなどの機器で使用している絶縁油のPCB検査について書きたいと思います。
なぜPCB検査を再度書かせて頂くかというと
『低濃度PCB廃棄物の処分期限、令和9年(2027年)3月31日』が近づいているからです。
処分にあと【2年もある】と捉えるか、【2年しか無い】と捉えるかは人それぞれですが、携わる施工業者の立場から言うと、後者の【2年しか無い】が正解だと思います。
それはなぜか、『依頼しても直ぐに交換できない』からです。
【PCBが不含有の場合】
① お客様、御見積を弊社に依頼
② 現地調査実施
※日程調整:1週間~3週間位要す
※PCB検査だけのご依頼なら検査対象の機器台数及び現場住所で算出可能
③ 御見積提出・お客様施工依頼検討、弊社に依頼(発注書受領)
④ 検査日日程調整
※停電が必要のため、お客様からご契約している主任技術者様に停電立会い依頼(別途費用)
※コンデンサは密閉されており、穴を開けて検査するため交換必須
コンデンサ納期3ヶ月~6ヶ月位(2025/1/30時点)
⑤ 検査実施
※検査で抽出した絶縁油を検査機関に郵送
※コンデンサは密閉されており、穴を開けて検査するため交換必須
⑥ 検査結果
※検査から3週間~1ヵ月位かかる
*【PCBが不含有】であればここまでで良いので約2ヶ月位の工程になりますが、問題は【PCBが含有】していた場合になります。
【PCBが含有の場合】
⑦ PCB含有の機器交換御見積提出
※③で提出していたら不要
⑧ 弊社にPCB含有の機器交換依頼(発注書受領)
⑨ 機器発注
※コンデンサ納期3ヶ月~6ヶ月位(2025/1/30時点)
※トランス納期3ヶ月~4ヶ月位(2025/1/30時点)
2025年夏頃よりトランス規格サイズが変わる為、場合によりキュービクルをもう一つ増設
⑩ 施工日日程調整
※停電が必要のため、お客様からご契約している主任技術者様に停電立会い依頼(別途費用)
⑪ 施工実施及びPCB含有の機器回収
※PCB含有機器に対しては、専門の回収業者でしか事業所から持ち運べない為、お客様で手配になります。
(弊社で専門回収業者をご紹介も可能です)
と上記の流れになります。
結果として、機器交換までを考えると6ヶ月前後かかってしまうのが解ります。
又、お客様の停電可能日の希望など、細かい諸事情を考慮するともう少し時間がかかるかもしれません。
処分期限の近くなると駆け込みでのご依頼が増えてきます。
処分期限まで【あと2年しか無い】がおわかり頂けたと思います。
【今PCB検査を実施すること】をお薦めいたします😌
株式会社長谷川電気
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