【VCS】高圧真空コンタクタ更新 → VMC
寒さの中に春の気配を感じる頃となり、現場施工者には優しい季節になりました。
さいたまで高圧電気工事をしています。
株式会社長谷川電気 です。
昨年にとあるお客様設備にて絶縁不良がみられると調査に伺いさせて頂き、キュービクル内の絶縁が悪いということで調査を実施しました。
よくあるケースとして、レジン碍子(茶碍子)が悪さしていることが多いです。
キュービクル内に入り、碍子を切り離したのですがよくならず・・・
DSやVCB、CTVTなども関係がありませんでしたが、VCSを離線したところ絶縁数値がよくなり、単体測定でこちらが悪いと判明したので改めてVCS(真空コンタクタ)をVMC(真空電磁接触器)に更新する提案をし、施工に至りました。
こちらの機器は力率調整をするために設置されていて、APFC(自動力率調整器)にて入り切りをしています。
ということは様々なリレー関連の配線がつながっています。
こちらは更新VMCの接点を確認し、選定しました。
さて施工の方へ
VCS・VMCの重量は40~50Kg程あり、屋上キュービクルの場合はラフタークレーンで搬入することもあります。
今回は安全性も踏まえてクレーンでの搬入にて作業致しました。
既設機器撤去は3人で取り外し、ベースのクレードルも撤去。
ついでに外した箇所の清掃もしておきました。




更新VMCを設置する際も、重量があるので慎重に慎重に取付。
制御リレー配線も作り直し、各接続点に配線しました。


その後絶縁測定、、、
無事キュービクル内の数値が良くなりました。
キュービクル内の絶縁数値が悪いままだと、湿気の高い雨季は尚数値が悪くなります。
放っておくと突然の停電が発生するリスクが高まります。
点検者主任技術者等の指摘があった際は、早めの更新検討を推奨します。
※今回の機器準備には1ケ月以上かかりました。
納期が掛かるものもありますのでご注意ください。