施工実績

6.6kCVT(EE) EEカッターを試用してみました。

自身で経験するまでは、何事も本物ではない。
多くの人が知っている「ことわざ」であっても同じことだ。

  >イギリスの詩人 ジョン・キーツ より引用

さいたま市で電気工事をしてます 長谷川電気 です。
コロナ禍で自粛が続いていたこともあり、事務所内のイメージを華やかにしたく花を配置しました。

さておき
電気の引き込み箇所に使用される高圧ケーブル、重要な部分で不良が生じると事業場全体の停電に波及します。
近年は電力会社でも高圧ケーブルの種類で推奨されているEEケーブル
EEケーブルとは3層同時押出にて形成されていて、絶縁体を守る半導電層が一体になっていて水トリー現象を防ぎやすい構造になっています。

水トリーとは高圧ケーブルのシースの絶縁層内に侵入した微量の水分や異物が、時間経過により絶縁体の中に浸透し、絶縁劣化を経て絶縁破壊する現象です。
ハンドホールや水のたまる埋設部分では外部からも水トリーが発生することが考えられます。
絶縁破壊になり地絡した際はケーブル外装に小さな穴が開いたりします。

昨年EEケーブルを使用して更新工事を実施した際の写真です。

この黒い半導電層が中々厄介でとにかく剥がすのが大変でした。
先端はシースも剥くので、端部に切り込みを入れどうにか対応しました。

半導電層を剝きやすくするものは無いか色々模索していたところ、ありましたEEカッターなるものが
仕様書や説明を読んでいても埒が明かない。自身で経験するまでは、何事も本物ではない。早速CVT(EE)を1mのみ納入しカッターの試用を開始

EEカッターは使い捨てタイプで安くはありませんが、万が一にでもシースを傷つけたら大変なので試しました。
大きさは手のひらサイズで中に小さなカッターがついていました。
このカッターの刃先長さが重要で表面に切り込みを入れるようです


向きにより段違いとなっていてケーブルに合わせると指定向き長さにフィットするようになっていました。

綺麗に切り込みを入れると

スッと向くことが出来ました。
使い捨てなので徐々に切れ味が落ちてしまいましたが、1現場屋内端末屋外端末分は充分対応できそうでした。

高圧ケーブルは安いものではなく、またEEケーブルにするとさらに割高にはなります。
ただ3層同時押出による構造のメリットは大きく充分満足できるものだと思います。
長谷川電気では高圧ケーブル更新の場合は、通常ケーブルとEEケーブルの2パターンで提案させていただいています。

ご検討されているようでしたら問い合わせフォームよりお待ちしております。

6.6kCVT(EE) EEカッターを試用してみました。

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