施工実績

『松島やああ松島や松島や』松尾芭蕉の有名な俳句です。

今回はその俳句が生まれた宮城県に行ってきました。
埼玉県さいたま市 長谷川電気です。

 ただ、宮城県に行ったといっても松島ではなく、内陸の大崎の方なんですけどね。
松尾芭蕉も、なんと美しい所だと歌った、松島にはぜひ一度行ってみたいとは思っている
のですが、背負うがない(泣)今回はタイミングが合わなかったです。

 今回なんで宮崎県に行ったかというと、仲間の電気業者にどうしても光ケーブルの『融着』
を助けてほしい言われ、助けを求められては『てやんでい、助けないわけにはいかねえな、
ここで助けなかったら、長谷川電気の名が泣くぜ!!』などと、社員に誰も下町出身者がいな
いのに、江戸っ子気質で現場に飛んで行きました。(笑)

 電気屋なのに光ケーブル?通信屋の仕事では?と思う人もいるかもしれませんが、そこは
私が以前に通信会社に居たので、その時の仲間の通信屋を連れて行きました。(エッヘン)

???? それって長谷川電気ではなく、通信屋さんがやったのでは ????
いやいや、その人脈が大事なのですよ、人脈が!!(汗)

 そんな冗談はさておき、そもそも光ケーブルの『融着』とはなんぞや?と疑問に思う人は
多いと思います。なので今回は、光ケーブルの接続方法『融着』について、を書いてみよう
と思います。

 簡単に言うと、光ケーブルの『融着』とは、光ケーブルの中に入っている光ファイバーの
先端部を熱して融解し、2本の光ファイバ同士を接着させる作業方法です。
融着工法で接続すると、光通信の損失が少なく通信速度が落ちにくいという特性があります。
光通信の接続方法には、用途によりコネクタ接続・メカスプ接続などがあります。
 皆さんの身近なところでは、インターネット回線で、宅内(末端のNTT端末など)では、
コネクタ接続、そこまで来るケーブルの架空(電柱上のケーブル)接続点や地下(マンホール
内の)接続点などでは、融着接続が用いられています。

 通信作業に従事している人でも、融着作業をやったことがない人は多く、できる人は結構
重宝されます。やってくれる人探すの結構苦労しますよ。

なので上記の『人脈』が役に立つのです。
(よかった。これで長谷川電気の面目が潰れないで済む)

さてさて、では今回行った、光ケーブル4芯テープの融着作業内容を書きたいと思います。

光ケーブルには、

 まず初めに、2本のケーブルをそれぞれケーブル被覆を剝いて、中に入っている光ファイバの
テープ心線を取り出します。ケーブル被覆はカッターなどで剥くのですが、その際に入っている
光ファイバのテープ芯を傷つけないように、細心の注意をもって剝かなくてはいけません。

次に、取り出したテープ心線にも被覆がありますので、ヒータで加熱してやわらかくして、被覆
を簡単に除去する工具、ホットストリッパーで被覆除去をします。

次に、被覆除去後にアルコールを用いて光ファイバ部分の清掃を行います。
きれいなガーゼを用い、当てる位置を変えながら、ファイバの全周を丁寧に清掃します。
“キュッキュッ”という音がすると、裸ファイバ表面がきれいに清掃できた証拠です。

次に、光ファイバ接着面を作る為、専用のファイバカッターで光ファイバを切断します。
切断は、融着作業時の損失特性を左右します。接続不良の原因になりますので、切断したファイバ
の先端は、ぶつけたり触ったりしないよう注意が必要で、切断不良の低減のためにカッタの切断刃
は、常に手入れが必要です。

次に、融着接続機の操作手順に従い、融着作業を行います。
融着は、髪の毛ほどの太さの光ファイバ端面と光ファイバ端面軸合わせ、ズレ無く接続しなければ
いけません。これは、機械にセットすると自動で検出して先端面がズレていると教えてくれます。
後は、ボタンを押すと自動で、高電圧アーク放電により光ファイバを溶かして接続してくれます。

次に、光ファイバの接続点が露出されているため、保護のためにファイバ保護スリーブを被せ、
加熱器上で心線補強を行います。



最後に、専用の成端箱に収納して終わりです。

これで、だいたい30分~50分位の作業になります。今回の宮城県では16カ所作業あったので、
約2日間の工事になりました。手伝ってくれたOさんありがとう~。

長谷川電気は、高圧設備工事を主に行っている工事店ですが、実はこんな事も対応しています。

光ファイバー 融着工事

産業用 太陽光 通信ケーブル 光ファイバー 融着

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