LA(避雷器)用の接地改善作業を行いました！

通常ならば、処暑（しょしょ）の候いかがお過ごしですか
と書き出すところですが、【処暑（しょしょ）の候（暑さ
がおさまる頃）とはとても思えない今日この頃ですが、
皆様は、暑さに負けていませんでしょうか？

私は、何とか暑さに負けずに（あと少しで負けそう😢）
頑張っています。

埼玉県　さいたま市　長谷川電気です。

LA(避雷器)用の接地改善

さて、今回は先日行ったLA接地改善について
書きたいと思います。

接地と書くと何？となる方もいると思います。
超簡単に言うと、冷蔵庫など家電製品で聞いたことが
あると思います【アース】と言うと分かりやすいと
思います。

今回行なったのは、お客様引込構内柱に取付けている、
引込開閉器（PAS）に単独で取り付けている、
LA（Lightning Arrester：避雷器）の接地改善でした。

LAとは、異常電圧（雷など）を大地に流す事で受電設備
の回路を保護する役割を持たせるために必要です。

最近では、PASにLA（避雷器）が内臓されたものが、主
に取付られていて、LAと地面に刺す銅加工されている
接地棒をIV線で繋ぎ、異常電圧が地面に流れるようにし
ています。

今回は、以前更新した際に設置された接地が、数値が
悪くなってしまったので、改善してほしいとの依頼で
した。

改善方法は、
ひたすら数値（接地抵抗値）が出るまで、
接地棒を打ち込んでいく作業
になります。
うえの様に書くと、『打ち込むだけでしょ』と思われ
るかしれませんが、色々と手順があります。

まず、打ち込む先が、土かコンクリートかアスファルト
かにより、ハツリ作業が発生するかの違いがあります。
コンクリートの場合は、カッターで切り込みを入れ
削岩機でドドドドと一生懸命砕いて穴を掘らなくては
いけません。※工事音が発生します

そして土になった時点で、スコップなどで700ｍｍ程度
手掘りします。
これは埋設物などが無いのを確認し、万が一既存の
ケーブルや水道管などを傷つけない為に必要な作業です。

大抵、事故（問題）になるのは、大丈夫と言ってこの
工程を疎かにする場合が多いです。

穴を掘り、埋設物が無いのを確認したら接地棒の打ち
込みです。

接地棒は、柔らかい土でしたらハンマーなどでスイスイ
打ち込んでいけますが、大抵はハンマードリルに専用の
頭を付け打ち込んでいきます。
この時、地面の硬さにより入って行き方が変わります。

長谷川電気ではそのために、通常のハンマードリルと
重くてデカいパワーのあるハンマードリルの2つを
使用しています。

接地棒は、連結式になっており1本打つたびに数値を
計っていきます。
その際、数値が小さくなっていくのですが、少ししか
数値に変動がない場合は、打ち込む箇所を変えて
再度1本目から行い、先に打ち込んだ接地棒と繋いで
数値を計ります。

数値がでたらPASのLAに繋ぎ、アスファルトや
コンクリートなら修繕処理をして完了です。

この作業を永遠と繰り返すのですが、相手が目に見え
ない地盤になるため接地棒は、何本・何カ所打つかは
やってみないと分かりません。

先日の現場は、運よく6本で規定値以下になりました。
でもその前の現場は、２０本以上が数回続き・・・
前に何々市は数本で数値が出たよと聞いても、
土地が変われば・・・

過去の施工では終日かけて40本打って数値が出ず
翌日に接地抵抗低減材をいれ
低減材が馴染んだ後日に更に打ったこともあります

その為、電気工事では漏電改善と接地改善は金額提示
が出せないとよく言われています。

長谷川電気では接地棒10本目安で御見積を作り、それ以上
掛かった場合は追加でご請求とさせて頂いております。

あとは出来る限り、経験による本数を少なくする
努力をさせて頂く信頼工事になってしまう事を

ご理解頂ければ幸いです。