動力トランス容量増設工事 仮設電気供給有
夏草や 兵どもが 夢の中
松尾芭蕉より
年間通して数少ない長期休暇である夏季休暇も、世情騒然としておりただ自宅待機をしてました。
連休でしか遠出が出来ないので、自然の雄大さも感じたかったです。
学生の頃の夏休みが懐かしくも感じました。
さいたま市見沼区で電気工事をしています、長谷川電気です。
夏真っ盛りの時期に施工させていただいた動力トランス容量増設工事のご紹介です。
施工場所は埼玉県で、既設動力300kのトランスが設置されていました。
夏季の使用電力ピークになると容量が足りなく、常設発電機で賄っているとのこと
デマンドのピークOFFにはなるので感心していたのですが燃料代を見せて頂いて驚きました・・・
今の常設発電機は非常用として、既設トランスの容量を増やす対応となりました。
全館停電することが出来ない業種でしたので、電気使用量を抑えて頂く条件で常設発電機から仮設供給対応致しました。
とはいえ、真夏日でしたので念の為に予備として会社からポータブル発電機を持込み止められ無い機器に送電
お客様スタッフは通常稼働しているので!空調設備優先で!
常設発電機からの系統を他の系統に仮接続し電源を供給
丁度トランス搬入出面になる為、絶縁シート(低圧用)で養生をして監視員を配置しました
動力Trの容量を上げるのは、ただトランスを入れ替えるだけの作業ではなく様々な機器に関連していきます。
トランスがどれだけ電気を使用しているか見るための電流計
電流計は低圧変流器を組合せになっているので、そちらの交換も必要となります。
また、低圧側の電流を計測しているように高圧側(全体の電流)変流器CTが設置されているとこちらも交換が必要
力率改善で設置されている高圧コンデンサSCは動力トランスの容量によって変える必要があります。
電気管理者との事前協議を行います。
客先に設置されているCUB受変電設備はフェンスに囲われている為、フェンスを外しての作業となりました。
公道からの作業となるので事前に道路使用許可申請を行い作業開始
重量物搬入出は鳶さん対応で難なく作業完了
低圧変流器や高圧変流器、アンペアメーター(電流計)交換
トランスの容量が増えるので2次側ケーブル(低圧側)を一回り太くし作業
高圧変流器も同時進行で交換いたしました
早朝からの作業でしたので昼過ぎには作業完了し復電することが出来ました。
トランスの処分には中に入っている絶縁油にPCBが入っていないことが条件となります。
採油するには停電している状況でなければ出来ません。
容易に停電できる事業場ではないので、本工事の際にPCB検査を実施し現場残置しました。
所定検査機関にサンプルを送付しPCB不含有が判明
後日回収させていただきました。
お客様ニーズに合わせて設備増強や新設、空調設備新設等する際には大きく電気使用量が増えます。
対応できる変圧器トランスが設置されていれば問題ないのですが、新築時に過剰設備計算することはほぼないと思います。
トランスは既設のままで設備容量を増やした場合は、トランスが発熱してしまい最悪絶縁破壊に至る可能性があります。
弊社では極力既設状況で対応できるよう心掛けています。
大きく容量を増やしたい場合は新しく受電設備を設ける必要がありますが、多少であれば対応できることもあります。
設備増設等の際はぜひご相談ください。