心地よい風が吹き抜ける立夏の候、皆様には一段とご清栄のご様子、心よりお喜び申し上げます。
暖かい季節を迎え、清々しい日々が続いてきました。
【爽やかな】は秋の季語となり【清々しい】が正しいようです。
　※毎朝見ているニュースのキャスターが言っておりました。ただの引用です、恥ずかしながら違いを知りませんでした・・・

埼玉県さいたま市　高圧受変電設備改修工事を行っております　長谷川電気です。

電灯トランス新設工事

今回ご紹介させていただきますのは、通常の更新工事とは異なる内容となります。
建物一部改修新築工事に伴い、第二変電所第三変電所の古いキュービクルを撤去し主変にまとめる工事となりました。
主変は2000年以降に設置されていたので比較的新しいものでした。
但し動力トランスしか設置されてなく、今回新たに電灯トランス新設の運びとなりました。

主変はステージ上にあり周囲には室外機など設置されていて広い作業スペースはございません。
※近くからの写真撮影となり見にくいかもしれませんがご理解ください

まずは電灯トランス設置スペースを検討
続いて電灯トランス新設にあたり電灯ブレーカーの新設、並びに電灯用の電圧計電流計の取付も必須となります。
今回は幸いにも第二変電第三変電が撤去でしたので、送り用のVCB面・ケーブル接続面が不要となりますので
その場所に新たに設置で設計致しました。

寸法を測り電灯トランス新設スペースがあるのを確認しました。
既設はVCBなので開閉器は断路器(DS)が設置されています。

こちらは受電用開閉器の前に取付る機器となりますので、トランスには別な機器(LBS)を選定しました。

電灯トランスはラフタークレーンにて楊重据付

今回揚重したトランスの質量は200kg程度でしたので16tラフタークレーンで対応しましたが
設置場所まで距離や高さがありギリギリ届いた状況でした。

問題は電灯盤用のパネルと、お客様希望の動力ブレーカー増設でした。
現状の動力盤はブレーカーが既に目一杯設置されていてスペースがありません。
電灯盤パネル設置に動力盤パネルを取り付ける施工としました。
特別製造での盤製作をして、綺麗に収まる且つ拡張性安全性が保てる設計で準備

あとはトランス保護用の開閉器　今回はLBS(単相)を取り付け
配線接続することで完了となりました。

2日間にわたる停電作業にて完成です。

今回は度重なる現場打ち合わせ等で詳細を詰めさせていただきました。
現状どのようにできるのかと、特に今後どのような電気設備の展開があるのかを重視いたしました。

キュービクル(受変電設備)はスペース等限りがあります。
第二変電所を増設するのは金額がどうしても大きくなりがちです。
既設の設備状況で最大限に活かせるようご提案させていただければと存じます。

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