BLOG

高圧受変電設備とは その2

雨空が続き、現場作業をするには心が沈んでしまう日が続いています。
でも見方を変えて耳を澄ますと、雨音がリズムよく音を奏で心がウキウキ
していくのを感じませんか。そんなポジティブな思考で日々頑張っています。


埼玉県さいたま市 長谷川電気です。


私も長谷川電気に入社し、1年が経ち今まで携わってこなかった高圧電気工事も、
知識が増え多少なりともお客様とお話ができるようになってきました。

前回は、私の復習も兼ねて高圧受電設備について書かせて頂きました。
今回はその続きで、高圧受変電設備の構成する機器について書きたいと思います。


【高圧受変電設備の構成する機器とは?】


<VCT>
電力需給用計器用変圧器(VCT)は、使用電力量を測るために電力会社(一般送配電事業者)
が取付けて、取引用計量器(WhM)と組み合わせて電気料金を算定する機器です。


<DS>
断路器(DS)は、停電などの作業の際に開路しておく装置です。
負荷電流を開閉できないので、必ず遮断器を切り負荷電流がない状態で開閉操作をする必要
があります。


<CB(VCB)>
高圧受変電設備の遮断方式には、主遮断装置によりCB形とPF-S形があります。

CB形の場合は、高圧遮断器(CB)が取り付けられ、高圧受電設備に事故が発生した時に
高圧受変電設備と配電線側を切り離すもので、短絡事故が発生した時に発生する大きな
短絡電流を確実に遮断する性能が必要であり、継電器(過電流継電器・地絡継電器)と合
わせて使用されます。現在は真空遮断器(VCB)が多く使われています。


<LBS>
PF-S形は小容量の高圧受電設備において、短絡/過負荷電流に対しては高圧電源ヒューズ
(PF)が遮断し、地絡に対しては地絡継電器と組み合わせた高圧不可開閉器(LBS)を動作
させる方式です。限流ヒューズ(PF)付き高圧交流負荷開閉器(LBS)は、そんな小容量の
高圧受電設備において主遮断装置として使用されるほか、変圧器や高圧進相コンデンサの
保護装置としても使用されます。


<VT/CT>
VTは計器用変圧器のことで、電圧計(VM)で電圧を測る為に、6600Vの高圧電気を110Vの
低圧電気に正確に変換して送る計器です。
CTは変流器のことで、高圧側の高電圧・大電流を低圧・小電流に変換して電流を送り、
電流計(AM)で電流を測ったり、過電流継電器(OCR)を動作させる為の機器です。


<OCR>
過電流継電器(OCR)は、高圧の電路で発生した短絡事故や、系統負荷が過負荷状態に
なった状態を検出するための機器で、高圧系統に発生した過電流の要素を検出するもの
であり、低圧電路で用いることはありません。


<トランス>
変圧器(トランス)とは、一般送配電線により供給される6600Vの高圧電気を、照明などに
使う電灯用100V/200Vや、空調などで使う動力用200Vなどの使用電圧に変換する最も主要な
機器のことです。


<SC/SR>
高圧進相コンデンサ(SC)は、電路で発生する遅れ力率の無効電力を減少させて、力率を
改善する装置です。
直列リアクトル(SR)は、高圧進相コンデンサの電源側に直列に接続して、高周波の影響
による高圧進相コンデンサへの高調波電流の流入を制御するとともに、コンデンサの
突入電流を抑制する機器です。


<LA>
避雷器(LA)とは、雷などの異常電圧から高圧電路の機器や配線を保護する働きを持って
います。

<低圧配電盤>
CUB内で、電圧計・電流計やブレーカーを取り付けて、各分電盤に配電する盤のことです。


などなど色々な機器がキュービクルの中には入っているんですよ。
細かい機器は他にもありますが、それはまたの機会にしたいと思います。

今回ブログを書いて、いや~復習になりました、やっぱり見直すって大切なんですね。
これからもジャンジャン勉強をして、ポジティブシンキングで覚えていこうと思う、
長谷川電気でした。

電気工事・高圧工事は埼玉県さいたま市の株式会社長谷川電気へ
株式会社長谷川電気
〒337-0026
埼玉県さいたま市見沼区染谷1344-1
TEL:090-1440-5910

関連記事一覧