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高圧受変電設備とは

冬から春に代わり、暖かい日が続いて半袖になったと思えば、上着を着ないと
過ごせない肌寒い日に、日によって夏と冬を満喫している今日この頃、
『現場仕事は体が資本』とこんな時期は、体調管理には十二分注意をしなくてはいけません。
皆様におかれましても、梅雨のはしりのように気まぐれな空の下、ご体調はいかがですか。


埼玉県さいたま市 長谷川電気です。


私も長谷川電気に入社し、1年が経ちました。
今まで携わってこなかった高圧電気工事も、知識が増え多少なりともお客様とお話が
できるようになってきました。


以前より、長谷川電気では、高圧受電設備の更新工事を主として行っています。
1年前は、高圧工事と言ってもどのような工事があるかも漠然としていて分かりませんでした。
実際そんな方も多いと思います。


なので今回は私の復習も兼ねて、高圧受電設備について書こうと思います。



【高圧電力・低圧電力とは?】

初めに知って頂きたいのは、日常使用している電気は、発電所(火力・水力・原子力)で
発電して送電線路を通りまず変電所に送られます。


次に変電所で特別高圧電力(22kV,33kV,66kV,154kVなど)に変換して配電用変電所に送ります。


そして配電用変電所に送られた電力を、高圧電力(6.6kV)に変換して柱上変圧器に送ります。


最後に、柱上変圧器で低圧(100V/200V)に変換して各住宅などに供給されます。


しかし工場などでは、機械などの用途より高い電力が必要な場合あり、用途により変電所から
特別高圧電力、配電用変電所から高圧電力を直接供給してもらいます。


一般の工場やビルディングでは、配電用変電所からの高圧電力を直接電気を引き込み、
お客様で用意する高圧受電設備で低圧電気に変換して、各機械や電灯・コンセントで使用ます。
この高圧受変電設備を、長谷川電気では保全・更新工事を行っています。



【高圧受電設備ってどうゆうの?】


さて、お客様で高圧受電を行う場合の分界点はどこでしょうか?
答えは電力会社引込方法によりますが、UGS/PASの一次側(電力側)接続点になります。


UGSは、お客様敷地に地下埋設(地下配電線)で高圧ケーブルを送り、高圧キャビネットで
受ける際にキャビネット内に取り付ける開閉器です。

PASは、電柱から架空配線でお客様敷地に高圧ケーブルを送り、お客様引込1号柱で受ける際に
柱上に取り付ける開閉器です。

UGS/PASから高圧ケーブルを送りCubで繋ぎます。
この際のケーブルも高圧6.6kV用の物を使用します。高圧ケーブルは絶縁性能の優れた
架橋ポリエチレンを絶縁物として使用し、ビニルで外装した単心CVケーブルを3本合わせた
6.6kV CVTケーブルが多く使われています。又最近ではEEケーブルなども使用します。
※EEケーブルについては、過去のブログを参照ください。

ケーブルの接続は、普通の端子で接続するのではなく、端末処理材を使用します。
※端末処理材については、過去のブログを参照ください。

最後に高圧受電設備です。高圧受電設備には、構成する機器一式を金属製の箱に収めた、
キュービクル式高圧受電設備(通称Cub)と、建物の一室や屋外・屋上にフレームパイプ
を設置し、そこに遮断器など機器や配線を取り付け、変電室とする開放式(組立式)の
形態があります。



さてさて、電力会社から高圧受電設備までを簡単に書いてみました。



ここまで書いたので、次回は高圧変電設備を構成する機器一式を書いてみたいと思います。

みなさん楽しみにしていてくださいね。

 

電気工事・高圧工事は埼玉県さいたま市の株式会社長谷川電気へ
株式会社長谷川電気
〒337-0026
埼玉県さいたま市見沼区染谷1344-1
TEL:090-1440-5910

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