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UGS・UASとは(地中線用SOG開閉器)

初夏の日差しもまぶしく、夜空では1年に一度、思い人が『月が綺麗ですね』と語らいあう季節になりました。
盛夏の候、皆様はいかがおしのぎでしょうか。

 

埼玉県さいたま市 株式会社長谷川電気です。

今回は、弊社が行った高圧電気工事の中でUGS・UAS更新工事について記載します。

そもそも、UGS・UASとは何か?と疑問に思う方もいると思います。

UGS・UASとは、高圧契約をする建物に一般配電事業者からのケーブル引込を地中からの配線で行う際に、
一般配電事業者が設置する高圧キャビネット内に取り付ける波及事故防止の開閉器の事です。

 

高圧キャビネットは、両開きの扉が付いており、左側が一般配電事業者・右側が自家用設備(お客様側)となり、
万が一お客様設備内で不具合が生じた場合に、UGS・UASが感知しすぐに電気の流れを遮断し
一般配電事業者側への波及事故(近隣を巻き込んだ停電事故)を防ぎます。

 

 

地中配線の場合、高圧キャビネット内にモールドジスコンと言う、手動で『引抜・挿入』をし電気回路を『入・切』する断路器が安価で主流でしたが、
ケーブルが支障きたすと起こる地絡を検出し自動で遮断することはできません。
お客様設備のキュービクルから一般配電事業者間でケーブルが地絡が起きた場合、波及事故に発展することから、現在ではほとんど製造されておらず、
UGS・UASへの付け替えが推奨されています。

 

又、ケーブルの引込が、電柱を使用した架空配線の場合は、PAS・PGSという
柱上に取付ける開閉器になります。

ちなみに英語で書くと

P A S( Pole Air Switch:ポール エアー スイッチ )
P G S( Pole Gas Switch:ポール ガス スイッチ )
U A S( Underground Air Switch:アンダーグラウンド エアー スイッチ )
U A S( Underground Gas Switch:アンダーグラウンド ガス スイッチ )

ポール(柱)とアンダーグラウンド(地中)に設置と、エアー(空気)とガス式という事ですね。

 

では長谷川電気で行った、モールドジスコンからUGS・UASへの更新工事の作業の流れを記載します。
 ◎まず購入先電力会社に申請し、当日一般配電事業者側の遮断依頼をします。
 ◎建物高圧設備は、お客様でご契約されている電気主任技術者様に遮断(停電)して頂くため、お客様と保守保安委託会社様に立会い依頼をします。
 ◎工事当日、電力工事会社に一般配電事業者側・電気主任技術者様に建物設備の順に電気を遮断(停電)してもらい、取替作業を実施します。
 ※この際に、電気を遮断してもケーブルやキュービクル内のトランスに残電流がある場合があるので、必ず電気が来ていないのを測ってから作業を行うのが重要です。
 ◎取替が完了したら、電気を復電し電気主任技術者様に検査して頂いたら作業終了です。
 UGS・UASの交換なら、停電準備などを入れて大体3時間ぐらいでの作業になります。

 

今回の記載内容はいかがでしたか。

高圧キャビネット内がまだモールドジスコンやピラー等保護開閉器が設置されていないお客様は、ご用命を頂ければ、懇切丁寧に工事を行わせて頂きますので、
ご連絡を心よりお待ちしております。

電気工事・高圧工事は埼玉県さいたま市の株式会社長谷川電気へ
株式会社長谷川電気
〒337-0026
埼玉県さいたま市見沼区染谷1344-1
TEL:090-1440-5910

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