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キュービクル撤去 注意点 ポリ塩化ビフェニル(PCB)

『明けましておめでとうございます』  年が明け時間が経ってしまいましたが、まずお伝えしたい言葉です。 昨年も多くの方にブログを読んでいただきました。(感謝・感謝) 今年も多くの方に読んでいただけると幸いです。

 

埼玉県さいたま市 長谷川電気です。  

 

新年最初は、PCB含有機器の撤去について書きたいと思います。 何故かと言うと、昨年ホームページからのお問い合わせで、キュービ クル撤去や、トランス(変圧器)・コンデンサ(SC)の更新・撤去についてお問い合わせ がありましたが、PCB含有の検査試験について知らない方が多かったの で、

『高圧設備 撤去の際の注意点』について記載したいと思います。

 

高圧変電設備(キュービクル)の中には、水に溶けにくく、沸点が高い、 熱で分解しにくい、不燃性、電気絶縁性が高い人工的に作られた油状の 化学物質を使用した機器(トランス・コンデンサ等)が入っています。 この油状の化学物質がPCBと言われるものです。 以前は、電気絶縁性が高く、化学的にも安定な性質を有することから 電気機器の絶縁油として使われましたが、人体に毒性が極めて強い ダイオキシン類である為、現在はこれを使用する製造が禁止されており 現在使用している機器についても、

関東では低濃度PCB廃棄物の 処分期間は、PCB特措法において令和9年(2027年)3月31日までに処分と されております。

※高濃度のPCB廃棄物は令和4年3月31日までで処分期間は終了しています。  高圧設備を使用している事業主様なら、国から検査試験をし含有して いる場合は処分する、指導通知が届いているのではないでしょうか。  先日も建物を取り壊すので、高圧変電設備(キュービクル)を撤去して ほしいと依頼が来ましたが、購入し次に使用する事業者様はPCB検査試験 のことを知らず、急ぎ検査をしました。 撤去する(取り外す)ことはできますが、高圧変電設備(キュービクル) の中トランスやコンデンサは、PCBが微量0.5mg/kg以下の証明書が無けれ ば産廃業者も引き取ってくれませんので処分が出来ません。 試験の結果、PCB濃度が5,000mg/kg以下0.5mg/kg以上の低濃度PCB含有 機器については、専門の有資格者でないと運搬することもできません。

 

 事業を辞め、売却のため放置している高圧設備もあると思います。 しかし、いざ売却の時に、次の事業者様が低圧電気を使用するため、 高圧設備を撤去しようとしても、処分できないとなったら大変です。 検査試験だけでも先に行うことをお勧めします。

では、撤去処分までの流れを説明いたします。

 初めに、PCBの検査試験を行います。 手順として、現地で油の採取→専門機関への検査依頼(郵送)→ 検査結果成績書の発行になり、目安として3週間から1ヶ月かかります。

<PCB含有が0.5mg/kg以下の場合>

 工事日程を決め撤去→産廃処理になります。状況によりますが 半日から1日の工事になります。

<PCB含有が0.5mg/kg以上の場合>  

 工事日程を決め撤去→PCB含有機器をキュービクル内から取出し、 事業者様敷地(設置されていた敷地)の片隅に保管→専門業者の回収の 流れになります。

※PCB含有の運搬業者においては、専門業者でないといけません。

事業者様との直接契約になる為、専門業者様への依頼が別途必要になります。弊社に撤去ご依頼の際は、専門業者のご紹介もしています。 又は、撤去の際にPCB検査試験を実施、対象機器を取り出して事業所の 片隅に保管→試験結果後に回収処分も可能です。

※ただしこの際は別日稼働が発生するため、料金が割増しになります。

 

簡単にですがお解りになりましたか、詳細なご説明が必要な際は、 ホームページに記載されている番号若しくはPCBお問い合わせに、お気楽にご連絡ください。

電気工事・高圧工事は埼玉県さいたま市の株式会社長谷川電気へ
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